本書は、Androidアプリのmapryと連携して動作するハードウェア機器「LA03」の使用方法について記載したユーザーマニュアルです。
mapry LA03は1計測あたりの連続稼働時間に制限はございませんが、30分程度までを推奨しています。
※1計測とは1回のスキャン開始~終了までを指します。
保管時はモバイルバッテリーを0度以下の環境で放置しないでください。
モバイルバッテリーが冷えているとデバイスに必要な電力を供給できず、動作しない場合があります。
マニュアルバージョン | ソフトウェアバージョン | 更新日時 | 更新箇所 | 概要 |
---|---|---|---|---|
1.3 | Android(1.0.76) LA03(3.4.6) |
2024/9/11 | 2.2.3. 設定画面 | 計測ルート表示設定について追加 |
〃 | 〃 | 〃 | 2.2.5. スキャン開始 | スキャン開始方法について追記 |
〃 | 〃 | 〃 | 2.2.8. マーカー設置 | マーカー種類の追加について追記 |
1.2 | Android(1.0.70) LA03(3.4.4) |
2024/5/24 | 2.2.2. 経路設定と表示 | 経路の作成方法の仕様変更を追記 |
1.1 | 〃 | 2024/5/23 | 1. 事前準備 | バッテリーの取り扱い関連の追記、画像の差し替え |
1.0 | Android(1.0.57) LA03(3.4.4) |
2024/1/12 | - | UI変更に伴い、画像の差し替え |
〃 | 〃 | 〃 | 2.2.5. スキャン開始 | スキャン開始時のエラーチェックについて追記 |
0.9 | Android(1.0.56) LA03(3.4.4) |
2023/12/27 | - | 座標変換方法の選択項目削除 |
0.9 | Android(1.0.54) LA03(3.4.4) |
2023/12/20 | - | 画像の差し替え、一部文言修正 |
0.8 | Android(1.0.45) LA03(3.4.4) |
2023/11/28 | 8. ストラップの取り付け方 | 内容の更新 |
〃 | 〃 | 〃 | 9. LA03の取り付け方 | 〃 |
0.7 | Android(1.0.45) LA03(3.4.4) |
2023/10/10 | 6. ソフトウェアアップデート | ソフトウェアアップデートについて追記 |
〃 | 〃 | 〃 | 2.2.7. 自動保存 | スキャンデータ自動保存について追記 |
0.6 | Android(1.0.42) LA03(3.4.3) |
2023/09/20 | 2.2.5. スキャン設定 | スキャン開始点・ルートのポイント保存について追記 |
0.5 | Android(1.0.39) LA03(3.4.2) |
2023/08/18 | 2.2.4. 設定画面 | スキャン密度について追記 |
0.4 | Android(1.0.37) LA03(3.4.1) |
2023/08/1 | 1.4. ファンのON・OFF、8. ストラップの取り付け方 | ファンの使用方法、ストラップの取り付け方法を追記 |
0.3 | Android(1.0.36) LA03(3.4.1) |
2023/07/25 | 座標変換方法、コンパスに関する内容を追記 | |
0.2 | Android(1.0.33) LA03(3.4.1) |
2023/07/14 | ||
〃 | 〃 | 〃 | 3.3. 点群データの取り込み | レイアウト、機能修正 |
〃 | 〃 | 〃 | 3.4. 点群データの表示 | レイアウト、機能修正 |
0.1 | Android(1.0.32) LA03(3.4.1) |
2023/07/04 | 新規作成 | - |
モバイルバッテリーを0度以下の環境で放置しないでください。
モバイルバッテリーが冷えているとデバイスに必要な電力を供給できず、動作しない場合があります。
出荷時期により付属のバッテリーが変更になる場合があります。 端子形状が同じものでもLAシリーズの駆動に必要な電力を出力できない場合がありますので、下記の端子については使わないようにしてください。
Anker製の付属バッテリー -どちらのTypeA端子でもお使いいただけます。
cheero製の付属バッテリー -PD18wOUT刻印のtypeC端子ではお使いいただけません。
veektomx製の付属バッテリー -OUTのみ刻印のtypeC端子ではお使いいただけません。
CIO製の付属バッテリー -どちらのTypeC端子でもお使いいただけます。
予備のバッテリーなどで弊社付属品以外のものをお使いになる際は、以下の項目にお気を付けください。
typeC端子 -PD20V1.5A以上が出力可能な端子である必要があります。
typeA端子 -5V2.4A以上が出力可能な端子である必要があります。
また、各端子合わせて60W程度同時出力可能なモバイルバッテリーが必要です。
USBメモリをLA03に接続します。
モバイルバッテリーの指定された箇所にUSB Type-Aケーブル,Type-Cケーブルをそれぞれ差し込み、電源スイッチをONにします。
上面にあるトグルスイッチでファンのオンオフを制御できます。
上に倒すとファンが起動し、下に倒すとファンが停止します。
スマートフォンのWi-Fi受信をオンにしてください。他のWi-Fiネットワークへは未接続状態でも問題ありません。
ログイン後LiDARボタンをタップし、LiDAR操作画面を表示します。
スキャンの準備が完了すると各種ボタンが活性化されスキャン操作が可能になります。(スキャンの準備が完了するまで1分から1分半程度かかります。)
GNSSレシーバーを使用している場合は衛星数が表示されます。また、GNSSレシーバーとの通信状態がFIXであれば衛星数の横にアイコンが表示されます。
スキャンボタン押下後~スキャン開始までの間、スマホの向いている方向が地図中央の赤いアイコンで表示されます。
地図画面の拡大縮小が可能です。
地図を全画面モードにすると表示され、表示地図の変更が可能です。
初期は GoogleMapsが表示されていますが、基本地図として地理院の地図や空中写真などの表示が可能です。
GoogleMaps以外の地図はメニュー>地図キャッシュ管理からダウンロードしてオフラインでの利用も可能です。
地図レイヤを変更の上、ダウンロードしたい範囲を読み込んで表示することでキャッシュに保存されます。
事務所などオンライン環境でダウンロードの上、林内などオフライン環境でご使用ください。
地図を全画面モードにすると検索ボタンが表示されます。
検索ボタンをタップするとポイント一覧を表示・選択が可能です。
経路作成ボタンをタップすると経路作成モードに移り、2通りの方法(ポイントから作成、手動で作成)から経路を作成できます。
経路作成モードで「ポイントから作成」タブを選択後、ラインまたはエリアをタップすることで経路を作成できます。
ボタンの説明
① エリア内をタップすると自動で経路を作成できます。タップした箇所がスタート地点に設定されます。
② 経路の反復を少なくすることができます。
③ 経路を右側回転移動することができます。
④ 経路の反復を多くすることができます。
⑤ 経路を左側回転移動することができます。
⑥ 自動で経路作成ができるモードと手動で経路作成ができるモードを切り替えることができます。
⑦ 経路の作成を終了します。
⑧ 経路を確定します。
経路作成モードで「手動で作成」タブを選択後、マップ上をタップまたは「+」ボタンタップで任意の経路を作成できます。
① 直前に追加した経由地を削除します。
② 経路の作成を終了します。
③ 経路を確定します。
④ 経由地を追加します。
⑤ 経路の距離を表示します。
⑥ 画面の中心を自分の位置に移動します。
① 設定を変更せずに画面を閉じます。
② 設定を初期化します。
③ 変更内容を保存します。
④ ルート表示方式
計測時のルート表示方法を2種類から選択できます。
⑤ 点群スキャン密度を設定できます。
点群スキャン密度は適度を推奨しています。
⑥ LA03カメラの映像をスマホに転送する設定を変更できます。
カメラ映像は準備に時間が掛かるためOFFに設定することを推奨しています。
スキャン開始ボタンをタップすると2つのスキャンモードの選択とオプションの設定が可能です。
選択は任意です。スキャンの開始地点とスキャンルートをポイントに保存したい場合に選択します。
スイッチを選択すると地図が表示されます。青色と白色の丸いアイコンが開始地点です。
地図をタップしてアイコンを任意の地点に配置し、①、②のボタンで確定またはキャンセルを行います。
① キャンセルボタン
② 確定ボタン
※開始地点とルートのポイント保存はオンライン環境でメインの地図画面を表示しているタイミングで自動的に保存されます。
保存先グループ名:「LA03(バックパック式LiDAR)」
計測開始時はLA03とスマートフォンが一直線上になるように調整してください。
また、IMUから計測ルートを表示する場合は、マップ上の赤矢印が進行方向を向くようにスマートフォンの位置を調整してください。
正常に計測を開始できた場合
画面中央にスキャン中と表示されます。スキャン中と表示された時点から点群の取得を開始します。
計測中に問題が発生した場合
エラーダイアログが表示され、「問題が発生しました」とアナウンスが流れて自動的にスキャンが停止します。
2m以内の至近距離などをスキャンした場合や特徴物が極端に少ない場所では起こる可能性がございますのでご注意ください。
計測開始時に問題が発生した場合
次のダイアログが表示されます。
LA03本体の温度が70℃を超えた場合
「はい」を押下することで、スキャン開始が可能です。
ただし、温度が80℃を超えると機器が突然停止する場合がございますのでご注意ください。
USBメモリの容量が95%を超えた場合
USBメモリの中身を整理してください。
スキャンが始まると1分に1度スキャンデータ(点群、動画、マーカー、座標、自己位置)が自動で保存されます。
①、②が表示されましたら、自動保存完了です。
また、スキャン中にアプリケーションがフリーズする場合があります。
画面がフリーズした場合はアプリのタスクを切り、アプリを再起動後LiDAR画面を表示してください。
「スキャン中です。」とアナウンスされましたら継続してスキャンが可能です。
1点(開始地点)のみ自動でマーカーを取得します。
その後は手動でマーカーを設置することで点群を公共座標に変換できます。
また、マーカーを取得する際の位置情報はスマホまたはGNSSレシーバーの値を使用します。
GNSSレシーバーが接続されている場合、GNSSレシーバーの位置情報を優先して使用します。
スキャン中に使用できるマーカーは2種類です。
画面中央にあるスキャン停止ボタンをタップしてください。
次のダイアログが表示されるので「OK」ボタンをタップしてください。
画面下の「結果一覧」ボタンをタップすると、以下のようにスキャンした点群データの一覧が表示されます。
LiDARケースからUSBメモリを抜き取り、USB TypeC-TypeA変換アダプタを使用してAndroidとUSBメモリを接続します。
結果一覧画面を表示し、表示したいファイルを選択します。
画面中央の少し下に「点群表示」ボタンが選択したファイル数と一緒に表示されますのでタップします。
点群表示をタップすると点群データが表示されます。「前へ」「次へ」ボタンで選択したファイルを切り替えて表示できます。
また、メニューから各種点群計測を行うことができます。
※Androidバージョン1.0.57以降は⑥、⑦、⑪、⑫、⑭ボタンは廃止しました。
① 操作画面を終了します。スキャン中は終了できません。
② LA03とアプリとの接続を切断し、アプリを安全に終了することができます。
シャットダウンボタンにチェックをを入れるとLA03本体を同時にシャットダウンします。
案内に従いアプリを終了してください。
③ 設定画面を表示します。
④ bluetoothが接続されているデバイスを表示します。
⑤ GNSSが接続されている場合は、衛星数に値が表示されます。また、ステータスがFIXの場合はアイコンが表示されます。
衛星数の欄をタップすると受信状況が一覧で表示できます。
⑥ 地図と点群ビュワーの切り替えができます。
⑦ デバイスの温度とUSBメモリの使用率を画面左下の温度計欄、USBメモリ使用率欄に表示されます。
⑧ USBメモリ内にあるファイルを確認することができます。
⑨ USBメモリにデータを保存します。
⑩ アプリの再起動を行います。
⑪ Androidのスマートフォン画面を暗くすることができます。
⑫ カメラを表示します。(カメラがブレている時や、止まっているときに使用します。)
⑬ スキャンの開始/停止を行います。
⑭ 照準、コンパスを表示します。
ボタンをタップすると照準器、コンパスの順に表示されます。
⑮ ⑦と同じ動作をします。
USBメモリ内に「mapry_la03」フォルダが自動的に作成され、1スキャンごとに1フォルダ作成されます。
フォルダ構成
ソフトウェアアップデートを実施前に機器とアプリの再起動をお願いします。
更新プログラムが配信されるとLiDAR画面上部にメッセージが表示されます。
更新プログラムをインストールするには①、②の順にボタンをクリックし、ハードウェア製品アップデート画面を表示します。
更新プログラムが配信されている場合、「ダウンロードしてインストール」ボタンが表示されるのでクリックして下さい。
更新が終わると、「mapry LA03は最新です」と表示されます。
映像が止まったまま、ブレている場合はどうすればよいですか。
「4. その他ボタン説明」の⑫のボタンをタップしてください。
①~③のように右の穴から順に、らせん状になるように紐を通します。
その後、そのまま下段の穴に紐を通し、背中側へと伸ばします。
何もついていない側の紐に、⑤~⑥のように金具に取り付けます。
⑦~⑨のように、余った紐が邪魔にならないようにくくります。
図のように左肩と右脇に斜めに紐を掛けます。
LA03がまっすぐになるように紐を調節すれば取付完了です。
※バッグに付属のH型のアタッチメントは、現在の取り付け方では不要となりました。固定に不安のある方は補助用としてご使用ください。
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